群青

夏の前の風が吹き抜ける
夕方
部屋いっぱいの日差し

きみは微笑って
浅く眠って

遠くで鳥が小さく鳴いた
黄昏
空は宇宙に変わる

こうして何度も
きみと何度も

一日の終りを見送ろう
ねえ
涙が止まらないほど
愛しているんだ

夏の前触れの燃えるような
群青
空は宇宙に変わった

きみは微笑って
浅く眠って
たまにわがままを言って
僕を困らせて

巡る季節を見送ろう
ねえ
涙が止まらないほど
愛しているんだ

ささいな冗談を
小さな諍いを

痕になるほど抱きしめて
きみを

涙が止まらないほど
愛しているんだ