きみの温度

少年のようなカラダで
遠くまで泳いでいく
白い波に消されてまた浮かぶ
長い手足を伸ばして

いつの夏だったろう
ずっと熱くて ずっと眩しくて
終わらないと思えた
輝きはまだ この胸にある

やさしい声でうたう
恥ずかしそうに微笑う
砂をすくい上げる仕草で 僕を海へ誘う

何処までも行こう きみが望むなら
どんな夕陽を見てもいい
どんな雨に打たれてもいい

きみが望むなら
どんな始まりでもいい
どんな終わりでもいい
きみを抱きしめよう

いつの夏だったろう
ずっと熱くて ずっと眩しくて
言えなかった言葉が
きみの温度がまだ この胸にある

青い風を受けて
灼けた肩を反らせて

少年のようなカラダで
遠くまで泳いでいく
乱反射する光の粒になる
きみを忘れない

またここで逢おう きみが望むなら
どんな始まりでもいい
どんな終わりでもいい

きみが望むなら
どんな夕陽を見てもいい
どんな雨に打たれてもいい
きみを抱きしめよう

言えなかった言葉は
きみの温度はまだ この胸にある