2022-01-01から1年間の記事一覧
行き止まりの夜はいつもこんな色をして 薄明かりのよく知らないバーカウンター あの沈黙もこの結末も 誰のせいでもない ってことにさせて そう言って笑うはずの 声がうわずって 髪が指が輪郭が眼差しが 滲んで光るけど 頬の内側を何度も噛みしめて 一粒も零…
時間は本当に流れてるんだろうか 入道雲逆光線アルバムに入りきらない 僕の夏僕の恋灼けて眩む昼下がり その髪その声抱き合ったまま 死んでしまえたらよかった その肩その指溶け合ったまま 死んでしまったらよかった
沈む間際それは一層燃えて 白い横顔を真っ赤に染めて 潮騒と鳥の音と星の群れを残して消える 手探りで互いの頬に触れる この火照りは名残か心なのか この火照りは名残か心なのか
好きなモノだけ隙間なく積上げた部屋の外は情報の渾沌 惹かれたり逃れたり取込んだり塞いだり何より自身の 世界の狭さを痛感するけれど別にこのままでいいやと思う たかが僕だよひとりじゃ泣くのも儘ならない たかが人間だよ生きて死ぬのには十分 きみを愛し…
恋のカタチの胸に穴が空く 仰向けに倒れてそれは宙に浮んで 僕は目を閉じて過去に耳を澄ます こんな時に破る約束があったはず