『イントロダクション』

どうも、九月水曜です。

幼少の頃より、詩のような、詞のような、とにかく文章を書いています。
現在も僕の部屋の本棚以外に存在しているのか不明ですが、本を出しています。

『BGM』 文芸社 2002年

前時代的なHPもやっています。

きみと、夜と、琥珀のお酒。- you and the night and the scotch -

いろんな事がもう遠くなったからなのか。
2017年の、いまこの身を、一番軽く感じながら。

つれなのふりや すげなのかおや あのようなひとが はたとおちる

来世も、来来世も。

来来来世も。

埋もれてあげる

行き止まりの夜は
いつもこんな色をして

薄明かりの
よく知らない
バーカウンター

あの沈黙も
この結末も

誰のせいでもない って
ことに
させて

そう言って
笑うはずの

声がうわずって

髪が
指が
輪郭が
眼差しが

滲んで光るけど

頬の内側を
何度も噛みしめて

一粒も
零さない

何一つ
渡さない

約束は
反故にして

時間を
巻き戻して

途中から
なんにも聞いてなかった って
怒る

笑う

嘘と冗談を
休み休み

最後は
友達に戻って

時のなか
揺蕩って

記憶に
埋もれてあげる

2021/06/20

 

時間は
本当に
流れてるんだろうか

入道雲
逆光線
アルバムに入りきらない

僕の夏
僕の恋
灼けて眩む昼下がり

その髪
その声
抱き合ったまま

死んでしまえたら
よかった

その肩
その指
溶け合ったまま

死んでしまったら
よかった

2021/05/31

 

好きなモノだけ隙間なく積上げた
部屋の外は情報の渾沌

惹かれたり逃れたり
取込んだり塞いだり
何より自身の

世界の狭さを痛感するけれど
別にこのままでいいやと思う

たかが僕だよ
ひとりじゃ泣くのも儘ならない

たかが人間だよ
生きて死ぬのには十分

きみを愛して 笑って
生きて死ぬのには十分