2017-11-08 半身 夜 恋の断片を書き出しの一行を 見失ったまま何処へ行くのか何処へ行けるのか恋人よ答えはいつも きみが持っていた 春の宵から夏の闇へと手を伸ばす 残像は指を擦り抜けて心を擦り抜けて恋人よ季節はいつも きみが連れてきた いまは昏い空を 片方だけの翼で翔ぶきみを失くしたのか きみが失くしたのか判らないままの半身で 一期は夢とただ狂え、ただ狂えと 文字を綴るまま何処へ行くのか何処へ行けるのか恋人よ答えはいつも きみが持っていた