about fifty minutes

天気雨を横目に
夏の歌ばかり聴いていた

きみのいない休日は
つまらなくて淋しいから
真っ赤になるまで魚を探した
背中とか 内緒の写真を見てたら

もっと淋しくなって
今日の予定も忘れて
心は in the air

時計の針を睨んで
気のせいかだんだん遅くなる

だけどもうすぐ僕の
電話の画面できみが笑う
いつか二人で歩いた地下道を
急ぎ足で 僕を思って歩きだす

きみの「じゃあね」から
僕の腕の中まで
あと about fifty minutes

電話越しの
唇と唇まで
あと about fifty minutes