ABC

“すべての始まり”だなんて笑っちゃうよ って
その口の悪さは淋しいから? なんて

分ったふうに 微笑んだりしないで
「生まれつきさ」 声が震えたのは
きみがキレイだから

精一杯 不機嫌なふりして
その裏側を きっと知られてる

A 見つめ合って
B もう躊躇って
C あいしてるって 一度も
素直に 言えたことなんてない

熱い紅茶の湯気の向うで きみが
泣いてるようにも 笑ってるようにも見えた

日差しなら まだ眠ってる
俯くきみの 後ろの海ばかり見てた
後ろの海ばかり見てた

繰り返すのなら 結末がないなら
もう心は 僕に見せないで

A 動けないで
B ただ募らせて
C こんなことだけで きみを
思い出になんてできないだろう?

A 見つめ合って
B もう躊躇って
C あいしてるって 一度も
素直に 言えたことなんてない

舞う花びらを きみは笑う?
巡り来る春 それはただ巡る

あいしてるって きみじゃないなら
いつでも 誰にでも言えるのに 

分ったふうに 微笑んだりしないで
生まれつきさ 声が震えたのは
きみがキレイだから