陽に灼けた肩に何度もくちづけて
あどけない襟足に頬を寄せて
耳を打つ鼓動
季節外れのさざ波
運ぶ夏の歌
あの昼下がり
"(JUST A) SUNNY DAY"
握るハンドルから滑り落ちる指
汗ばんだ手首で回るダイバーズウォッチ
蝉の声の洪水
オレンジに染まる風
誘う夏の香り
そして夕凪
"LOVE REALLY HURTS"
あの日最後の逃げ水の向こうに
手を振るひとを残したまま
響くリフレイン
葡萄色の空気に
眠る夏の月
しずかな引き潮
"DANCING IN THE MOONLIGHT"
それでも
それでも
何度も何度もくぐった
長いトンネルの向こう
ちいさな景色のなかに
きみを置いていく
長い長いトンネルの向こう
ちいさな景色のなかに
遠い季節のなかに
きみを置いていく
きみを置いていく