2018-01-21 甘い眩暈 蜜 冬 目を閉じていつかの夏の夢をみる きっと冷蔵庫より冷えたキッチンで 白い息を吐いてもこもこと着膨れして412円のワインで暑い昼下がり 日傘の柄くらい華奢な手を振った 横断歩道が溶ける国道の向う側 青に変わる瞬間どくんと音が鳴ってそれからどきどき ってして甘い甘いめまい 目を閉じてもうすぐ足音が響く 冬のデートですか? って訊いた あのコートごと抱きしめてずっと甘いめまい