飲み込んだはずの言葉を
声にしてしまったら
あとから
あとから
想いが溢れてきて
一度きりだったはずの夜は
始まりだったと気づいて
消しても
消しても
もう元には戻れない
降り出してから気づく雨のように
空を見上げる頃には
僕はもうびしょ濡れで
縋るように追う視線に
戸惑う手前の微笑み
どうして
どうして
ただきみなんだろう
降り出してから気づく雨のように
空を見上げる頃には
僕はもうびしょ濡れで
降り止まない雨の中を
傘もささずに
僕はただびしょ濡れで
どうして
どうして
ただきみなんだろう
こんなに
こんなに
きみばかりなんだろう