青い夜

きっといまも膝を抱えて
きみはどうしてる? こんな夜の中
きみは何を思う? こんな青い夜の中

虫の声に包まれて
全部忘れたみたいに踊った
遠い海が見えるあの部屋で
全部忘れたみたいに笑った

泥になるまで飲み明かして
イヤな子供だね 僕が言ったら
法律は正しいって きみは大笑いした

あれからもう随分経つけど
僕を憶えてる? 出来損ないの恋でも
僕をすきでいる? 忘れないと言ったね

波の音を聴きながら
どうでもいい話ばかりしてた
告白のきっかけを投げ合って
挙句には大ゲンカになった

困るとすぐ膝を抱えて
きみはそっぽ向く その度にいつも
僕は仕方なく さよならを言わされた

何かにつけていつでも
駄目なクセに年上ぶって
なのに驚くほどわがままで
突然の別れに 僕はどうしたっけ

泥になるまで飲み明かして
きみを忘れない 言い終わらないうちに
長いキスをして 抱きしめてくれたね

「ずっとそばにいてほしい」
いまなら そう言えるのに

虫の声に包まれて
全部忘れたみたいに踊った
遠い海が見えるあの部屋で
全部忘れたみたいに笑った

きっといまも膝を抱えて
きみはどうしてる? こんな夜の中
きみは何を思う? こんな青い夜の中

こんな 青い夜の中