緩みだす風が運ぶ
微かな潮の香りと
錆びた踏み切りの軋み
涙が出そう って
きみが呟いた夜明け
だから憶えてる夜明け
僕は綴る
僕の胸を締めつけて離さない
そんなものを
ずっと綴る
腕に抱きしめる代わりに
色を重ねていく空
消え続ける星屑
足元まで寄せた波
崩れちゃうかな って
きみが見つめてたお城
二人で見つめてたお城
きみは笑え
この先の景色がどんなでも
きみは笑え
それがいつも
僕の胸を熱くするから
涙が出そう って
いまもありふれた夜明け
だけど忘れない夜明け
僕は綴る
僕の胸を締めつけて離さない
きみと見た
見れなかった
すべてを だから
きみは笑え
僕の夢も
嘘も運命も赦して
きみは笑え
それだけがいつも
僕の胸を熱くするから