2017-11-25 KOBE,1991 秋 ハンズ横の雑居ビルエレベーターが開く 僕と誰かを運ぶ2:00am記憶が弾け飛ぶフロア9F コマ送りのフィルムを眺める幕開けは湾岸で火花 「僕はありえない制服を着てた」横顔だけで応えて 不安定な止り木で足を組み替える金星 目を伏せて夜は魔力に満ちた コマ送りのフィルムを眺める優しい雨だれの空耳 縦長の明かり取りには色づき始める KOBE,1991 明け方の鳥の影が狭い空を横切る 冷たい夏を過ぎてその年 大国が消えた