ぎゅっ と
もっと
させてほしいだけ
ここを
このむねを
ぎゅっ と
だって
わからなかった
このほしの
るーる も
そのいみも
ぎゅっ と
それだけが
ほしくて
うしなったり
えたり も
たのしくて
よせる
なみの
あらう
つきの
うさぎがはねる
ふつう で
いたん の
ほら
うさぎがはねる
ぎゅっ と
もっと
させてほしいだけ
ここを
このむねを
ぎゅっ と
だって
わからなかった
このほしの
るーる も
そのいみも
ぎゅっ と
それだけが
ほしくて
うしなったり
えたり も
たのしくて
よせる
なみの
あらう
つきの
うさぎがはねる
ふつう で
いたん の
ほら
うさぎがはねる
好奇心 と
二度言って
全身に
かかる重み
合わせて
1400mlの
余韻に溶け
パイ山で
朝マック
何度も
流れてきた視線
大丈夫
秘密を守るのは
得意だよ
大丈夫
片想いはもっと
得意だよ
許されなさに
歯噛みして
安心して
手を繋いだり
キスしたり
その度に
罪を量る
出来るだけ
傷付けないように
互いに
笑い飛ばす
駄目なのも
足りないのも
僕だったのに
ごめんね
って
言えずに
こんなに
遠くなった
言えずに
こんなに
遠くまで来た
こんなに
どうしよう
生きてしまった
そこから這い出て
二本の足で歩く
海水に似た僕らは
永い進化の果てに
何処へも還れず
朽ちていく元素の集り
それでも
この生は
歓びに溢れた
何度も
投げ出そうと
思った割りに
ね、
熱い砂に
耳をつけて
目を閉じて
ね、
今帰仁の
波の音が
聴こえない?
光る雲が
目に痛いほど
晴れた空
シャッターを切る
微笑みと
細い頸にかかる
フレア
その後ろから
洪水のような
蜩
背を伸ばして
陽を受ける
向日葵
今にも
動き出しそうな
夏
今にも
動き出しそうな
唇