2020/09/02

 

世界なんて所詮
知ったことか
それだけ

振り翳す大義に
馬鹿だからさ
愛を潜め

きみを
傷つける何もかもを
僕は赦さない
苺とシャンパンで誓う
死ぬほど軽い

知りもしない
時に言葉は
その意味を失うと

だけど
馬鹿だからさ
足りない同士
抱き合えるって

馬鹿だからさ
愛を潜め

2020/08/30

 

日々の暮しに
きみがミロを持ち込んで2ヵ月

どうして一度も
賞味期限内に牛乳を飲み切れないのか

きみはきっと
眼中にないけど

僕はすごく気になる
期日の過ぎたのを見つけてはミロを作る

なんなら最近は
僕の方が飲んでる
僕の方が飲んでる

なのにまた
きみは牛乳を買う

1Lをカゴへ
1Lをカゴへ

2020/08/25

 

何処かで音がする
もうすぐ
四方から崩れ出す
だったら

列には並ばずに
馳しる

熱情と
悔恨と
結果
恋慕の旗だけを翻し

忘れない名前に
顰める
眉も余所に
馳しる

偶然の
アディショナルタイムと
駆け比べる
これが

最後なら派手に

一度の祭だ
きみへ
手を伸べて

僕の火だ
まだ
消させはしない

2020/08/18

 

あの時なら
あの時なら まだ

そればかり思って
随分離れて

電話のメモリーに
消せないままの 今も

繋がるんだか
繋がらないんだか

分らないナンバー
無理な語呂合わせだ って

笑った
世界で
いちばん
好きな

あの時なら
あの時なら と

破れた心を
また膨らませる

もう続きのない
物語だと知って