2020-12-22から1日間の記事一覧
光る雲が目に痛いほど晴れた空シャッターを切る微笑みと細い頸にかかるフレアその後ろから洪水のような蜩背を伸ばして陽を受ける向日葵今にも動き出しそうな夏今にも動き出しそうな唇
世界なんて所詮知ったことかそれだけ 振り翳す大義に馬鹿だからさ愛を潜め きみを傷つける何もかもを僕は赦さない苺とシャンパンで誓う死ぬほど軽い 知りもしない時に言葉はその意味を失うと だけど馬鹿だからさ足りない同士抱き合えるって 馬鹿だからさ愛を…
日々の暮しにきみがミロを持ち込んで2ヵ月 どうして一度も賞味期限内に牛乳を飲み切れないのか きみはきっと眼中にないけど 僕はすごく気になる期日の過ぎたのを見つけてはミロを作る なんなら最近は僕の方が飲んでる僕の方が飲んでる なのにまたきみは牛乳…
何処かで音がするもうすぐ四方から崩れ出すだったら 列には並ばずに馳しる 熱情と悔恨と結果恋慕の旗だけを翻し 忘れない名前に顰める眉も余所に馳しる 偶然のアディショナルタイムと駆け比べるこれが 最後なら派手に 一度の祭だきみへ手を伸べて 僕の火だま…
あの時ならあの時なら まだ そればかり思って随分離れて 電話のメモリーに消せないままの 今も 繋がるんだか繋がらないんだか 分らないナンバー無理な語呂合わせだ って 笑った世界でいちばん好きな あの時ならあの時なら と 破れた心をまた膨らませる もう…
照り返しでよく見えないたぶん微笑みが 高温の景色に溶けて一度だけ手を振った 白っぽい街の彼方の青眼の端の緑 クラクションと蝉の声に混ざってく赤 名前も想いも心だけで叫んで心だけで叫んで
ドームへは一度だけ行った足が竦んで館内にはどうしても入れなかった 蝉が鳴いて樹々は騒めいて光る芝生の向うを白い犬が走る 饒舌な沈黙夏の強い日差しに煌く川面を掠めて数羽の鳥が飛ぶ 全て一瞬に燃えたのだ 足が竦んで汗が滲んで人間であることがあんな…
言葉にすれば端から嘘になるから 最初から嘘のつもりで さよならもう愛してないだけど幸せを願うよ さよならまだ今なら笑い話さ忘れてしまおう そんな夢で醒める真夜中 さよならもう愛してない だけど幸せを願うよ まだ今なら笑い話さ もうこれきり忘れてし…
努力はほとんど全部叶わなかったけど 憶えていてよ憶えていて なんて今でも思い出すのは忘れないのは きっと僕だけだろうけど 憶えていて 夜の雨にその靴音を探して 明けた朝のびしょ濡れの街角 低いパス率で 服を乾かすためのパネルの数字を押す 震えて 憶…
森を薙ぎ空を焦す 無辺だと謳われる宇宙の 水の星に生まれついた 食らい合う命たち 罪の前に同じ罪の前に同じ? 無数の悲鳴で出来た身体で 地表を覆う爛れた無邪気で 賑やかに次は砂の星へ? 罪の前に同じ罪の前に同じ