2020/08/06

 

ドームへは
一度だけ行った
足が竦んで
館内には
どうしても入れなかった

蝉が鳴いて
樹々は騒めいて
光る芝生の向うを
白い犬が走る

饒舌な沈黙
夏の強い日差しに
煌く川面を掠めて
数羽の鳥が飛ぶ

全て
一瞬に燃えたのだ

足が竦んで
汗が滲んで
人間であることが
あんなに申し訳なかった日はない