在庫目録 -since May 1972-

自作の詩。

2020-12-22

2020/08/06

囀

 

ドームへは
一度だけ行った
足が竦んで
館内には
どうしても入れなかった

蝉が鳴いて
樹々は騒めいて
光る芝生の向うを
白い犬が走る

饒舌な沈黙
夏の強い日差しに
煌く川面を掠めて
数羽の鳥が飛ぶ

全て
一瞬に燃えたのだ

足が竦んで
汗が滲んで
人間であることが
あんなに申し訳なかった日はない

kugatsusuiyou 2020-12-22 00:24

この記事をはてなブックマークに追加
Tweet
コメントを書く
  • もっと読む
« 2020/08/12 2020/07/15 »
プロフィール
id:kugatsusuiyou id:kugatsusuiyou はてなブログPro

九月水曜

読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる
このブログについて
注目記事
最新記事
  • 『イントロダクション』
  • 埋もれてあげる
  • 2021/06/20
  • 2021/06/03
  • 2021/05/31
  • 2021/05/17
  • いつかの雨の、夜の2国の
  • 2021/04/23
カテゴリー
  • 春 (25)
  • 夏 (44)
  • 秋 (24)
  • 冬 (26)
  • 夜 (64)
  • 雨 (18)
  • 蜜 (31)
  • 囀 (73)
検索
月別アーカイブ
  • ▼ ▶
    2023
    • 2023 / 10
  • ▼ ▶
    2022
    • 2022 / 12
  • ▼ ▶
    2021
    • 2021 / 10
    • 2021 / 6
    • 2021 / 5
  • ▼ ▶
    2020
    • 2020 / 12
    • 2020 / 7
    • 2020 / 6
  • ▼ ▶
    2019
    • 2019 / 6
    • 2019 / 3
    • 2019 / 2
    • 2019 / 1
  • ▼ ▶
    2018
    • 2018 / 12
    • 2018 / 11
    • 2018 / 10
    • 2018 / 9
    • 2018 / 8
    • 2018 / 7
    • 2018 / 6
    • 2018 / 5
    • 2018 / 3
    • 2018 / 2
    • 2018 / 1
  • ▼ ▶
    2017
    • 2017 / 12
    • 2017 / 11
    • 2017 / 10

Copyright © 2023 在庫目録 -since May 1972- All Rights Reserved.

引用をストックしました

引用するにはまずログインしてください

引用をストックできませんでした。再度お試しください

限定公開記事のため引用できません。

読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる