2017-11-04 蝉とホタル 夏 海沿いの線路開いた記憶のない踏切無理に越えるのはよそう 偶然と必然のその間みたいな再会無理に笑い合うのはよそう 宛てもなく走り出せば見通しの悪い過去へ向かうカーブ あの頃の僕らは何も知らず鳴く蝉 時は流れる傾く日差しに光る銀の輪外さなくていいよ 指差した家から少し離れた橋せせらぎに明滅振り向かず行けよ 果てのない明滅振り向かず行けよ