EXIT

名前をただ呼んだ
出口なんてあってもなくても
僕には同じだから
悲しくて熱が出た

きっかり2ヶ月ぶりの
きみの声に泣けてきた
ちゃんと生活しなさいなんて
仕方なく頷いて

過ごした街 見送る駅 忘れられないのに
思い出になんてならないよ

言葉はただ言葉だから
心にもないことが言える
1年も10年も一緒さ
苦しくて熱が出た

こんなに嘘ばかりで
こんなに他愛もなく
僕の胸をさらう
僕の何もかもをさらう

眺めた波 国道の端 忘れられないのに
思い出になんてならないよ

味のしないお酒を
なんでこんなに飲んで
携帯を握りしめて
なんでこんなに独りで

名前をただ呼んだ
出口なんてあってもなくても
僕には同じだから
くれた鍵は捨てた

名前をただ呼んだ
出口なんてあってもなくても
僕には同じだから
そのやさしさは捨てた