赤い頬

輝きは
もう遠ざかる
もう冬の気配

手袋越しに
細い指を握って
赤い頬に触って

いつでも
確認する

淋しさを
教科書の余白に
ノートの隅っこに

書いた頃より
単純になったのか
複雑になったのか

未来は
ここにあるのか

いつでも
確認する

この場所は
失くなりはしないのか
永遠なのか

その微笑みは
僕のものなのか
永遠なのか