夏の雨 こうして
身体に受けるよ
思い出を ひとつひとつ
流していくんだ
夢に見た 再会とは
いかなかったけど
別れ際の 笑顔は
胸に突き刺さった
昔よりはもっと うまく言えると思った
汗ばんだ手を ジーンズで擦って
何度も擦って
すきなひとがいるって きみはまた言った
知ってるよって 笑う僕は
やっぱり 変わらないよ
夏が泣く 街には
行き交う人込み
立ち止まっては また振り向く
きみを 赦してあげるよ
出逢いは無数で 心は無限だから
誰を選んでも きみのせいじゃない
きみのせいじゃない
もう一度逢えたら 次はそう言うよ
左手をずっと 僕から隠す
やさしい きみのために
夏の雨 こうして
身体に受けるよ
思い出を ひとつひとつ
流していくんだ
夏が泣く きみの眼にも
音の無い雨
立ち止まっては 振り向く
きみを 赦してあげるよ
少しずつぼやけて 見えなくなる
きみを 忘れてあげるよ