ちょうど10年前 ラブソング
まるで僕らだって 浮かれて
無邪気な看板に 鉄柵に 枕木に
八つ当たって 乗り越えて 寝転んで
ばらばらにしろよ って
してよ って
どうしようもない純情を
受け止めるフリで
いろんなものを投げて 捨てて
まだいまも駆ける 欠ける
月
願いを
叶えて
20年前 ラブソング
もう聞こえない 空耳
単純な世界 青い嵐 青い春
こんなに誰かを すきになると 思わなくて
いまここにいろよ って
いてよ って
抱えれもしない純粋を
死ぬほど欲しがって
泣かせるだけの声で 文字で
またいまも千切る 満ちる
月
想いを
届けて
失くしたものを集めて 求めて
膝を抱く夜の お決まりの
月
願いを
叶えて