Spring Beauty

恋のしすぎで死ぬかも なんて
きみを見つめながらおもう
照れたようにこっちを向く
その視線の先に 僕はいないけど

なんできみはそんなに綺麗なんだろう
なんできみの声はこんなに僕に響くんだろう

なにひとつ うまく言えたことなんかない
なんで僕はまだ大人じゃないんだろう

眩しい日暮れ 精一杯走って
いつもきみに会いに行く
一秒さえ惜しくて 無我夢中で走って
ただきみに会いに行く

角のところで 息を整えて
いつもの庭に きみがいることを願って

笑いかけるきみに 胸をつまらせる
金色の光のなか 胸をつまらせる

なんできみはそんなに綺麗なんだろう
花盛りの美しい春
なんで僕はこんなに
哀しい気持ちになるんだろう

なにひとつ うまく言えたことなんかない
なんで僕はまだ大人じゃないんだろう

笑いかけるきみに 胸をつまらせる
金色の光のなか 胸をつまらせる
名前さえ呼べずに 遠い日 視線だけの

恋のしすぎで死ぬかも なんて
きみを見つめながら時は止まる 甦る
なにひとつ うまく言えたことなんかない
いまも花盛りの春のなか

なにひとつ うまく言えない
いまも花盛りの 美しい春のなか