2018-01-01から1年間の記事一覧

天女

羽衣を隠して 嘘をついた 知ってた?きみが信じてる偶然は全部ただの努力だった ほんとならすれ違うだけの他人だからそんなにも泣かないで いいんだ全部知ってたんだ 始めから運命なんかじゃなかった 羽衣を隠して 嘘をついた 羽衣を隠して 嘘をついた ただど…

春夏秋冬の向う側

嫌になった僕の代わりに誰か数をかぞえてくれないか どれだけの夜を越えてどれだけの朝を迎えてどれだけの想いを捨ててどれだけの思いを捨てられなくて 夢ばかり見る僕の代わりに誰か話を聞かせてくれないか 巡る春に咲いた花の色を過ぎる夏に打ち寄せた波の…

ラブレター

繋いだ手を離さないで離さないで 瞬きで 消える夜にはきみの声を聴かせて 雨にうたれながら星を探す僕の囁きにきみが微笑う走り過ぎる車のライトが たまにきみの薬指を照らす 夜は いつまでも蒼いいつまでも蒼い 雨にうたれて星を探すきみと覚えた歌をくちず…

rescue

もういまはすべてが夢のようで歓びも痛みも細切れの記憶の中 会うたびに変わっていくねきみはしたたかに綺麗にもうきみはきみじゃない どんなふうにすきだったどんなふうに想ってた何もかも思い出せないどんな声で囁いてどんなきみを抱きしめてこれは夢だか…

ミラーボール

煙のせいだ、って泣きたくなると怒る 夜毎の smokin' & drinkin'ついでの singin' & dancin' 煌めくミラーボールは無数の光と欲を弾き返していた ずっと、なんて思っていたかもしれない 続く smokin' & drinkin'失くした singin' & dancin' 煌めくミラーボー…

お終いのくちづけ

朝まで眺めていた空願い事は何だっただろう お終いのくちづけに流れ落ちる涙はきりがなく きみを きみを誰よりも大切におもうから きみよ きみよどうか微笑んでいて 薬指に絡めた糸不器用な結び目は何度も解けて 一足ごとに振り向いては風花の街に影を探した…

dice

まだ今も忘れられない人がいる その方が全然気楽でいいわ 夜は始まった胸の奥を舐めるように焼く焔に息を止めた ショット・ガンを呷って快楽を貪ってふたりそれでも一秒が棘のようにふたり 様々な香にあぶられて煙に溶け出すレゲエ真夜中ってのが何時だかお…

悪癖

「どこか遠くまで連れて行ってあげる」 懐かしい夜懐かしい沈黙 さよならとさよならと 「思い出すための時間だったくせに」 色のない夜色のない沈黙 さよならとさよなら、と いつかの夏の終わりの花火見上げて息を詰めた 華やかな夜華やかな沈黙 受話器を先…

37℃

あの岬から撫でるように吹く風を浴びたくてここへ来たんだ 景色はいらないから僕は眼を閉じる瞼に感じるオレンジ名残は甘く 熱くこの胸を締めつける ひとりは厭だと拗ねて泣けばすぐに絡みつく白い手幻で構わないなんてもう絶対に言わないよ 過ごした時間は…

アブラカダブラ

履き潰しかけのスニーカー持って2階の窓から抜け出した真夜中アブラカダブラまずは滑って落ちないように 丑三つ刻いろんな魂が行き交うって いいんだ僕はすでに取り殺されてる どこまでも意地の悪いカオしてそうやって笑ってたらいいさアブラカダブラその面…

見たこともない星

何でもいいから自分の文章を書きなさいって 僕のなかにあるのかないのかさえ分からないモノ 一緒に探してくれるの? そんなのいいから一行ずつでも書きなさいって 自分で決めたのなら迷わず進みなさいって 包まれてふわりと浮かぶ 僕の手の中の小宇宙生まれ落…

ねえ

ヘッドフォンから静かにあの夏のあの響き 耳で胸で追うのさもう聞こえない囁き ねえ、そう話しだす時はいつも終わりの予感がした 「分かってるからいいんだその先はまだ今は」 涙のように夕立零れて落ちた横顔 ねえ海が見えるカーブで僕は時計の針を止めた …

跳ぼうよ

無邪気な熱できみにたくさんの印をつけながらここはまだ安全だとどちらからともなく 伸ばし合った腕で先へ先へと進んだ熱はもう無邪気さを失いすぐ向こうの崖に気づかないまま 跳べるだけ 跳ぼうよ 震えていた僕もきみも 昼下がりの暗い部屋で正体もなく溶け…

カプセル

夏が気配を潜めた次の季節を雨音が連れてくる 空模様はまだ低気圧何処かではまた暴風雨 光る画面で言葉遊び僕は現実と仮想現実を行ったり来たり 画素の粗い動画で誰かが世界は自分のモノだって歌ってた そんなもの僕は要らないなどちらかというと小さなカプ…

偶然

それって幾つまでなら重なっても偶然て呼べるんだろう もう奇蹟だって思ったきみは運命の人なんだって 苦しくて何も手につかなかった心が次の瞬間には手が届かないほど空にある 泣いてた夜明けをきみが違う色に染め替えた 囁きは耳よりも心に響くからただ二…

決意の笑顔

girl friend眩しい光のような思い出の海を泳いで girl friend涙まじりに辿り着く砂浜には 夏の横顔 ゆらゆらと揺れるふわふわと浮かぶ宝箱にはしまえないあの フレンド 幻のように駆け抜けていく問いかける声も聞こえないほど girl friendそれでもやっとここ…

10th

このまま何もかも放り出してどこかへ行かない? いまなら無人島へでもいいよ私と行かない? 2杯のビールで酔ったふりして昔話とめどなく笑って 肩に字を書いて当ててみて って僕の名前繰り返し書いて 駅まであの頃みたいに手を繋いでくれない? そしたらもう何…

ひまわり

庭に 花の種を植える掘り返した土を埋める 花の種を植えることは死体を埋めるのと似ている だとしたら誰を埋めよう地中深く 深く きっときみを埋めるだろう そしてカムフラージュにひまわりの種あんなにきみを愛した季節にきみの花が咲くひまわりにきみの名…

LIFE

カラカラのインジケーターFULLが点灯するまで 流し込むENERGYきみ時々スコッチ やっぱりね、って 微笑ってくれよそれだけでいいんだ微笑ってくれ もう落ちていく陽時計の針を止めようと 薄いガラスを割る指の先の光の粒と 加速するFRAILTYうそ時々ナキゴト …

今夜 すべての悲しみに

毒と知ってて飲むんだよ罠と知ってて嵌るんだよ僕を映さない瞳に叶わないと知っていても それでも 僕を憶えててほしいからどんな風でもいいから派手にやろうよ朝まできみの秘密を全部 僕に見せるまで 誰かの代わりに罵って殴って 抱きしめて キスをした伏線…

ゴースト

世界の果てまでこの世の終わりまで求めるものが分らないから大袈裟な言葉を振り回すんだ 次から次へと浮かぶレトリックに空っぽのままいい気になって足元はほら もう断崖 吹きつける風に震えて立てば十六夜の月明かりに浮かび上がるゴースト 過ぎたのか重ね…

love crazy

僕を撃ち抜いてマシンガンあの娘の微笑みが弾丸 古いアメリカの映画を気取ってカメラの前でボニー&クライド もう全身全霊で夢中眠る街 眩しい月息潜めた唇の至近距離 騒がしいボーリング場のジュークボックスに耳をつけて 日捲りみたいにポラロイドパラパラ…

困ったな

外は寒くて部屋は狭くて仕事は退屈で地下道は窮屈で 朝は早くて夜は短くて電車は満員で財布は空っぽで なのに困ったな 幸せなんだ きみは西へ僕は東へまだ週末まで三日もあって なのに困ったな 幸せなんだ ただいまって抱き合うそれだけを待って 困ったなす…

まぼろしのきみの、まぼろしの夢

行き先なんて要らないよ僕はどこへも 辿り着かない だって恋を連れて逃げたって胸が痛いだけ いつもいつも いつか散った羽根さ風に飛ばされたいつまでもやわらかい飛べない羽さ 抱きしめられて夢をみるよまぼろしのきみの まぼろしの夢 まわる酔いは不意に鮮…

これが春だというならなんて悲しい季節 さくらも咲かない木の下で冷たい別れをしていまはひとり この場所で無重力に漂っている 見えない力に壊されないように心を尖らせる 青い春 きみをすきだからまた会おうねと言ってもどんなに約束してもきみには二度と会…

冷たくしないで

夏の日差しに目を細めてハイウェイを西へもう話す事はない って会おうと言ったその口で また僕の不機嫌を責めてループしてる言葉そろそろ泣きだすんだろ僕が何も知らないと思って さっきのカーブできみが捨てた指輪に罪はないついでに言うとそれをあげた僕に…

empty

社会生活に手探りの参加負け犬にさえなれず虚しい遠吠えそうじゃない目指すものが何もないのは悪いことじゃない寧ろ良いことだと でも全部は無理なんだよ無理は嘘なんだよそんなことばかり 甘やかしに慣れてばっかり 赤いシグナルがチカチカ逃げ込める腕を僕…

真夏

拭う汗にきりがない心はこんなに渇いているのに 首が痛いほど見つめる天までは届かない入道雲 初めの声と熱で終りは決まった焼き切れた後ろ姿を縺れる足で追う 生はいつも未熟だから青い実ほど貪り尽くす 炙られた路面にまた落下して蒸発する恋慕 焼き切れた…

DO YOU WANNA DANCE?

というよりも サーファー・ガールなぜこんなにもきみなんだろう DO YOU WANNA DANCE アイ・ラブ・ユー懐かしい魔法 はじまりの火花後ろ姿に 息も時も止まるなぜこんなに きみじゃなきゃならないんだろう その肩越しに夏を見て何に触れて 何を失くして震えた…

花片喰

時は流れ 巻いたネジはもう僅か オルゴール 耳に残る 囁きが胸で遥か センチメンタル なんで失くしてばかりなんだろうってなんでこんな思いばかりなんだろうって 込み上げては 飲み込むだけ一言さえ 話せなかった 掌だけ 時に素直繋いだ手を 離せなかった 困…