約束で
外堀を埋めて
此処にいる
だからって
逃げられないと
思ってるの
真夜中
そろそろ
酔いも回って
赤い
甘い
嘘によく似た
記憶を辿る
空を飛ぶフリで
だいじょうぶ
なんの翼も無いから
取り出したるは
千本の針
だいじょうぶ
タネも仕掛けも有るから
約束で
外堀を埋めて
此処にいる
だからって
逃げられないと
思ってるの
真夜中
そろそろ
酔いも回って
赤い
甘い
嘘によく似た
記憶を辿る
空を飛ぶフリで
だいじょうぶ
なんの翼も無いから
取り出したるは
千本の針
だいじょうぶ
タネも仕掛けも有るから
僕と君の
7年間が
少しずつ
変わっていく
絶対に譲らなかった
ワガママを
堪えて
そっぽを向く
寝言で
甘えて鳴く
ダメの
化身みたいだった
君を忘れないよ
次に
きっと逢えたら
今度は
ずっと末っ子でいさせるから
鳴かないで
泣かないで
君を
愛しているよ
遊びのルールも
勝ちの定義も
選べたのに
実より名が
好きな人間が
どうやら多い
ところで
そっちは
賑やかそうだ
空腹も
重力も
地上に棄てて
古い
テレビが
砂嵐になる頃
やっと
眠る
盗んだ
ボトルで
血中の
アルコール濃度
満杯にして
綴った
手紙は
一度も
誰にも
出さずに
夢を
見てた
望む姿で
望まれる姿で
夢を
見てた
病める時も
健やかなる時も
細い煙草に火を点けて
白い呪文を吐き出して
もう
忘れてしまえそうで
最後に
その名を呼ぶ
もう
忘れてしまえそうで
一度だけ
その名を呼ぶ
吹き溜りの
夜の
最初に
僕を愛した
細い
煙草に火を点けて
もう
忘れてしまえそうで
白い
呪文を吐き出して
一度だけ
その名を呼ぶ