2020/12/06

 

役回りは、きっと。

隕石や、
氷河期や、
磁気嵐や、
そっち側。

究極に、それが何?

生きる、
殺す、
立ち止まる、
進む、
振り返る、
忘れる。

そうやって、亡んでく。

死にゆく僕も、
死にゆくみんなも、
がんばれ、
がんばれ、

間違いついでに。
乱痴気ついでに。

2020/11/30

 

これが最後
こんな夜はね

一生に一度
二度、三度

知ってる
嘘吐きだからね
なのに抗うからね

始末に負えない
そのメモリーを
消すのが罰なのか

消さないのが罰なのか
いっそ

失くすとか
壊すとか

全部
忘れるとか
全部

全部
全部

全部

全部

2020/11/27

 

その列には並ばない
そこに求める物はない

並ぶ者にも何もない

網中の 灰色の 人影の
いっぱいの 空っぽの 欲望の

吹出しの 山積みの 掃溜めの
有象無象の 劣等発の

そのバスには乗らない
手の鳴る方へは行かない

鳴らない方へも行かない

開闢の 歪形の 果ての成れの
盲亀浮木の 浮世離れの

2020/11/21

 

生活と
非生活との
スイッチを
切り替える

いつしか
クロオビ
くらいさ
奏でる

トースター
笛吹きの
ケトルと
全自動洗濯機

逆さに振れば
二人だけの夏が
こぼれるわ

浮かぶ
面影を

思い出さないための
思い出もある

願わないための
願いもある

そんなものって
笑って

そんなもの って
笑って

2020/11/13

 

僕にとって
神はずっと
祈るためじゃなく
呪うために居た

生まれつきの
歪を引き摺って
人生は
分の悪い
消化試合

だった
いつまでも
隠れていられる
スカートの陰を
手に入れるまでは

裾をぎゅっと
握りしめて
何も変わらないけど
赦すよ

僕も神も
この人生も
何も変わらないけど
赦すよ