網の中は
玉石が犇く
耳を塞いで
怒鳴り合う様を
ぼんやり眺める
人間なんかに
生れるべきじゃなかったのは
僕なのか
かれらなのか
ナショジオが
絶滅を予言する
先史から
現れては消える
生きとし生けた獣らは
骨になり
歌になり
胸を騒がせる
時間と空間を飛んで
横たわる化石の
手と手を繋ぐ
網の中は
玉石が犇く
耳を塞いで
怒鳴り合う様を
ぼんやり眺める
人間なんかに
生れるべきじゃなかったのは
僕なのか
かれらなのか
ナショジオが
絶滅を予言する
先史から
現れては消える
生きとし生けた獣らは
骨になり
歌になり
胸を騒がせる
時間と空間を飛んで
横たわる化石の
手と手を繋ぐ
言っておくね
きみは
僕の人生の最高の宝物
別れが来て
やがて
始めに戻ったら
また
アンモナイトから
また
きっと出逢う
言っておくね
僕を
愛してくれてありがとう
生まれつきの
悪い
魔法を解く口づけで
最後
全部放り投げて
きみを抱きしめる
最後
全部全部放り投げて
きみを抱きしめる
夜の深い底では
お喋りになるか
黙り込む
何を考えてるか
なんて考えない
吐く紫煙の
エクトプラズム
息をつめて
唇を寄せる
耳元にささやく
徹頭徹尾
「忘れてしまうから」
氷が融けて
短く鳴る
何を考えてたか
なんて考えない
喉を落ちる
チェリーブロッサム
満開の
爛漫の
追憶の
星影の
その眩しさは
わかってる
失ったから
なんかじゃなくて
特別だったから
なんかでもなくて
ただ
好きだったんだ
きみを
その季節を
時間を
その頃の
自分を
好きだったんだ
ただ
ただ
季節を
時間を
の
フリをして
きみを
きみを
セカイが
僕の望むカタチじゃないのに
どうして
僕がそこで生きなきゃならない?
何度も
振り上げる拳を
何度も
力無く下すのは
そうだ
きみのせいだ
きみ達のせいだ
ズルズルと
こんな
出来損ないを引き摺って
きみのせいだよ
きみ達のせいだよ
とっくに
僕はへこたれてしまっているのに
な