花片喰

時は流れ 巻いたネジは
もう僅か オルゴール

耳に残る 囁きが
胸で遥か センチメンタル

なんで
失くしてばかりなんだろうって
なんで
こんな思いばかりなんだろうって

込み上げては 飲み込むだけ
一言さえ 話せなかった

掌だけ 時に素直
繋いだ手を 離せなかった

困らせて
いつもこんな時は
笑わせて
それさえ出来ないなんて

出来れば
もう一度あいたい
それさえも
言えないまま

流れた時 巻き戻して
切れ切れの モノローグ

頬を染めた 微笑みが
胸で遥か センチメンタル

耳に残る 囁きが
胸で遥か センチメンタル