何度でも笑って

あなたが忘れない分、私が忘れるの
相変わらず、いい性格だね
なんて今夜は なんだか明るい電話
それで答えは どっちに転ぶんだろう

あなたも困るって、ちゃんと知ってるの
そうじゃないと、きみが困るでしょう
ときどき笑う 遠回しな言葉で
ほんとの気持ちは どこに隠してるの?

僕たちは進まない 終わらない
やさしい嘘を 責める理由もない

こっちはもう雨だけど、そっちはどうなの
晴れてるけど、雲が増えてきたよ
同じ夜空を 見ているようでも違う
届かない腕で 抱き寄せる真似した

ベランダは甘い風 夏の風
目を閉じれば きみと吹かれた風

それで、約束を憶えてる?
もう一度だけ言ってみる 受話器の向こう
昔みたいに、きみに会いたいな
その戸惑いは 僕のためのもの

昔みたいに、きみに会いたいな
その戸惑いは 僕のためのもの
そうだろう?

ベランダは甘い風 夏の風
もうすぐ届く きみを濡らした雨

あなたが忘れない分、私が忘れるの
それでいいよ、僕が忘れないから
黙り込むのが いつも答えだったね
さよならと 何度でも笑って

この痛みは、きっと忘れないわ
さよならと 何度でも笑って

僕たちは進まない 終わらない
たとえそれを 永遠と呼べなくても

目を閉じて甘い夢 夏の夢
きみを二度と 恋人と呼べなくても