ムーンライト セレナーデ

古いナンバーを押して
無意識に 受話器を遠ざける
小さくアナウンスが告げる
もう恋は 届かないんだと

グラスをふたつ並べて
片方に いまでも注ぐジン
針が飛びつづけるセレナーデ
似たような 心のままで

夜に酔う きみに酔う あの日
腕に抱いた ごちゃまぜの感情
離れようとして 溶け合おうとして
別れの朝が来るまで

たくさんした指切りと
きみに降る 仄かな月明かり
まだ買ったばかりのセレナーデ
微笑みと やわらかな時間

囁きと 見つめ合う刹那
くちづけも 戸惑いも 忘れられない
ねえ 忘れられないよ すべてさ

夜に酔う きみに酔う いまも
胸に残る 泣きそうな横顔
どうしようもなく きみを思い出す
眩しい朝が来るまで

夜に酔う きみに酔う いまも
胸を焦がす きみを思い出す
どうしようもなく きみを思い出す
ムーンライト セレナーデ