渡らない川を挟んで

いい恋を いい夢をって
きみは微笑う 手を振る
頷く 肯く それ以外に
どうすればよかった?

きみのせいだけにしたがるのを
分かってて ごめんねって
きみは言うんだね

いまだから そうなんだ
戻れない川を挟んで
見交わすだけだから それだから
きみは言うんだね

いまもすきよって
忘れたりしないわって

渡れなかった川を挟んで

少しくらい 何か優しい言葉を
そうじゃなくても せめておやすみを
言えなかった僕を赦して

宥して 微笑うんだね
宥すしかなくて 微笑うんだね

嘘でもいい 縋るような沈黙に
きみは約束だけを いつもくれるんだね
またねって いつかねって

渡らない川を挟んで