財宝の地図

心を入れ替えてまで
欲しいなにかは無いんだ

この世はすべて借り物
だからそれでいいんだ

暗く狭い場所で踊ろう
光なんて見えなくても

闇に紛れ込んで
思い出にただ沈んで

砂浜へ続く
ゆるやかな坂道の脇

揺れる夏に咲く花
腕の止まった時計

一度だけ見た花火
一度も見れなかった天の川

忘れないよって
嘘だよって

最後には泣き出す
無邪気な笑顔を

標にして刻んで
いまも

心を入れ替えてまで
欲しいなにかは無いんだ

ほかには無いんだ