ロゼ

風に吹かれて きみを抱きしめる
頬に触れる 桜色の 爪を齧る

夜明けを見よう 屋上にのぼって
ポケットには 凍るロゼ きみの好きな

くちずさむ歌は 月へ飛ばして
言い換えると ここにいて 僕に触れて

小鳥みたいに ついばみ合って
冷えたカラダ 燃えるロゼ きみの好きな

風に吹かれて きみを抱きしめる
痩せた背中 やわい羽根が ちぎれて飛ぶ

夜明けを見よう あのビルの向こう
雲を染める 凍るロゼ きみの好きな

おぼろげな景色 おぼろげなキス
うす目開けて 抓られた肩 雪が舞った

沈み込むように きみに抱かれる
口移しに 燃えるロゼ きみの好きな