しずかな凪

泳ごうよ 月夜だし 真夏だし
昔話はもういいよ 泣かなくていいよ
いまこうしてきみは 此処にいるんだし

暗い海に 船の灯り きみのキス
頬があたたかい 懐かしい息
これは、そうだね 永遠だね

砂を駆けて 飛び込んで
サーチライトに浮かぶ水しぶき
何も言わなくても 戯けてみせても
もうこれきり 会えないんだろう?

嵐の前はいつもしずかな凪
嵐の前はいつもしずかな凪

泳ごうよ ふたりだし 真夏だし
失くしたものを集めて 未来も忘れて
いまこうしてきみが 此処にいるんだし

夜明け前 降り出す雨 きみのキス
隠れた月に祈ろう 何だっていいよ
たとえば、そうだね あの日のつづきを

雨に打たれ 波に漂う
僕らによく似た天気図
何かを言っても 塞ぎ込んでみせても
もうこれきり 会えないんだろう?

あるだけの力できみを抱きしめた
あるだけの力できみを抱きしめた

そしてまた いつか僕の 電話は鳴る
僕らでいた時間を 僕らが忘れられない
これは、そうだね 永遠だね

あるだけの力できみを抱きしめた
あるだけの力できみを抱きしめた